オカムラ社長のゴルフスイング・レッスン

ゴルファーの約7割〜8割が悩む「スライス」

「スライス」。
この言葉が大嫌い!という方、多いのではないでしょうか。「あのスライスが無ければ100切りだったのに…」「右がOBのホールはプレッシャーで…」などといったセリフもよく耳にしますね。

しかし、そういう方に限って「スライスが起きる原因」を正確に把握できていない気がします。

本レッスンではスライスの起きる原因を知り、かつ「曲がるボールを意識的に打ってもらう」ことで自然と球筋の操作法を覚えられるような内容になっています。スライスにお悩みの方はぜひお付き合いください。

まずは社長が動画で説明

まずは実際に社長がスライス、ストレート、フックを打ち分ける様子です。動画内にはスライス矯正に関するアドバイスが沢山ありますので、記事を細かく読む時間の無い方は動画を見るだけでもOKです。


いかがでしたか?このように球種を打ち分けることができるのは、社長がスライスの起きる原因を正確に理解しているからです。

逆に、スライスに悩まされている方の大半は「スライスしか」打つことができません。

もちろん社長のような上級者の方も大きくスライスさせてしまうことはありますが、次のショットですぐに修正することができます。

どういう状況の時にスライスが起こるのか?

それでは、どういった理由でスライスは起きるのでしょうか?

答えは実に簡単。スライスは「ボールが右回転する時」に起こります。

スライスの場合、ボールは進行方向に対し右回転しています。

そしてボールを右回転させるには、

1.フェースが開いた状態で打つ、

「フェースが開く」とは、フェースが目標方向より右を向いていることを指します。

2.アウトサイドインの軌道で打つ

ボールを斜めに切るような軌道が「アウトサイドイン」。

の2通りしか方法がありません。

そして、大抵の方はこの2つの要因が複合してスライスが発生しています。

動画における社長の説明は…

上の動画でオカムラ社長はスライスの原因として、

「左肩の捻転が足りない」
「右手で打ちにいってしまう」


と表現していますが、これは2の「アウトサイドイン軌道」で打ってしまう方のことを指しています。

こうなる方はスイングのテンポが速い場合が多いですね。

正しいスイング感覚を掴む練習」をきちんと実践されている方は、クラブをインサイドから下ろしてくる感覚がつかめているのでこういった軌道にはなっていないはずです。ぜひ復習してみてください。

右手の返しについて

対して1の「フェースが開いた状態」で打ってしまう方をオカムラ社長は

「右手の返しが遅い」

と表現しています。

正しいスイング感覚を掴む練習」と違い、フルショットの場合はヘッドスピードも早いですよね。

よって右手を少し早めに返し始めなければ、フェースが開いた(右を向いた)ままボールに当たってしまうよ、というわけです。その結果はもちろんスライスですね。

意識してスライス、フックを打ってみる

スライスへの対処法は、社長が動画で説明したとおり

「左肩をしっかり捻転させる」
「右手で打ちにいかない」
「クラブをインサイドから下ろす(右肘が右腰をこするように)」
「右手の返しを心持ち早くする」


の4つでOKです。毎回これを意識していれば、一度右に出て左に曲がっていくフックやドローも狙って打てるようになってくるはずです。

自分のボールを見てスイングを見極める

最後にスライスの弾道を見て

「今自分はどんなスイングをしてしまったのか」

を判別する方法をお伝えします。これがわかればラウンド中に同じミスを繰り返さずに済みますし、右の怖いホールでどう振れば良いかわかるようになりますよ。

ミスに繋がるスライスのパターン:その1

まずは、大きく左に出て一気に右に曲がるパターン。まるでブーメランのような軌道で、弾道は低めなことが多いですね。

致命的になりそうですが、飛距離が出ないので意外と右の端に残っていることも。

このスライスは、極端なアウトサイドイン軌道でなおかつフェースが開いている場合に出ます。左肩の捻転も足りず、右手の返しもできていませんので、次のショットでは念入りにインサイドアウトになるよう素振りしてみてください。

このスイングでフェースが閉じていた場合は、動画で社長の言っていた「どチーピン(左に出て、更に左に曲がる)」が出ますよ。

ちなみにフェースが正面を向いていた場合はスライスするものの、OBになるほどの被害はありません。これは「軌道がアウトサイドインになっている分のスライスしか発生しない」からです。

スライスのパターン:その2

次は出球こそほぼ正面に飛んだものの、すぐさま大きく曲がってしまうタイプのスライスです。運良く残っていることもありますが、球が高く上がっているのでパワーのある方だとOBすることもしばしばです。

一瞬真っ直ぐ飛びますが、そこからすぐにスライスしていきます。

このスライスはスイング軌道に大きな乱れは無いものの、フェースが大きく開いたままインパクトを迎えてしまうと発生します。

それほど頻繁に体験するスライスではありませんし、フェースの開き度合いによってはそこまで大きく曲がらずに済むことも多いので意識しずらいのですが、気になる場合は少しだけ右手の返しを意識してみましょう。

スライスのパターン:その3

最後は右に高く飛び出し、そこから更に右に曲がってしまうスライスです。スピン量が多いためボールが高く上がりやすく、風の影響も受けやすいため非常に危険性の高いスライスです。

インサイドアウト、アウトサイドインどちらでも発生します。

厳密にいうと弾道や球の性質が異なりますが、このスライスはアウトサイドイン、インサイドアウトどちらのスイング軌道でも発生します。

アウトサイドインでフェースが大きく開いてしまうと、最初にご覧頂いた社長の動画のような弾道になります。

逆にインサイドアウトの軌道で発生するこのスライスは「プッシュスライス(プッシュアウト)」と呼ばれます。右手の返しが遅いと球がつかまらずにこのスライスが発生します。

プッシュスライスはどちらかというと上級者が悩むことの多いスライスですが、初心者の方で、左利きの方が右打ちで習う場合などは発生しやすいと思います。右手の力より左手の力の方が強いからですね。

ちょっと便利な、スライスの応急処置

このように、スライスの起きる原因がわかっていれば練習でいくらでも矯正していくことができるでしょう。

ただ、「そんなにしっかり練習している暇が無い!!もっと即効性のあるやり方は無いの?」という方に、応急処置的な方法をお教えします。

ティーが低いとボールはつかまりにくく、高いとつかまりやすくなります。

いかがですか?これならすぐに実戦で試してみることができますし、効果もてきめんですよ。ただ、これはあくまで応急処置ですのでボールを打ち分ける練習はお忘れなく。

ちなみにこの方法は上級者の方が使っても効果的です。左に曲げたくない場合はティを低くすればフック系のボールが出にくくなりますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。

スライスしにくく設計されているクラブを使う

また、最初からスライスしにくく設計されているクラブを使うというのも手です。

例えばピンの『G30 SF Tecドライバー』は、ソールに装着するウェイトの位置やフェースの向きを専用に設計したことで、通常モデルよりも大幅にスライスが出にくくなっています。

G30 SF Tecドライバーはスライスしにくい設計。

最後に

ゴルフのスイングは非常に早くて動きも複雑なので、ある程度理論がわかっていなければビデオを見るだけでは矯正が難しいかと思います。そこでビデオの後に簡単なスライスの発生原因をまとめてみましたが、いかがでしたか?

もしわからない点やご不明な点がありましたらぜひお気軽にご相談ください。新たに記事を追加してより充実した内容にしたいと思っております。

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