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Extra Report 18_02
【目標に対しビタッと構えられる!レーシング・ストライプ!】
さて、現行モデルとの比較はこの辺にして、
次はi25ドライバーの新機能にクローズアップしていきましょう。
まずは一際目を引く「レーシング・ストライプ(クラウン部の縞模様)」についてです。
ピンのドライバーは全てクラウンに目印となる模様が付いていますが※1、
この「レーシング・ストライプ」はそれらと比較にもならないド派手なデザイン。
なんたってクラウンを一直線に縞模様が突っ切っていますからね。
もちろんこのデザインには意味があり、
といった効果をもたらしています。
こういったデザインはパターではよく見かけますが、
ドライバーなどウッド類に採用されるのは珍しいですよね。
「長い直線」という要素は無意識に働きかける効果も大きいらしく、
ピンUSAの公式サイトではこのストライプが
「consciously(意識的にも)」
「sub-consciously(潜在意識的にも)」
狙いをつけるサポートをしてくれる、と強調して説明しています。
例えば、ゴルファーの方ならこの感覚をわかっていただけると思うのですが、
と感じた経験はありませんか?
その感覚は大抵、「スクエアに構えられていない違和感」が原因なのですが、
といったらわかりやすいかもしれません。
ちなみにこの縞模様はボールの幅と同じになっているとのこと。
きちんと合わせることでミート率も上げる効果も期待できそうです。
またちょっとした裏話ですが、
この縞模様、クラウンにそのまま真っ直ぐ書いても歪んで見えてしまうとのこと。
クラウン部分は全て曲線でできているので、当然といえば当然なんですが…
このストライプ模様を違和感無く描くのに相当の開発期間を費やしたそうですよ。
【ついにiシリーズにもロフト調整機能が搭載!】
そしてもう一つの大きな変更は「弾道調整機能※2」の追加。
基準のロフトから±0.5度、ロフト角を調整できるようになりました。
他モデルでは以前から搭載していた機能ですが、ついにiシリーズにも採用です。
ちなみにロフト角が0.5度変わるだけで、
ボールの打ち出し角度やスピン量は大きく変わってきます。
たった0.5度とはいえ、飛距離に与える影響は甚大なものです。
ぜひ最適なスペックを求めてフィッティングを受けてみてくださいね。
【ヘッド重量はピン史上最も重い207グラム!】
これも大きな変更と言ってよいでしょう。
ヘッド重量が約203gから約207gへと変更されています。
ちなみに『G』シリーズの2代目、G5ドライバーのヘッド重量は「192g」。
当時と比較すると15グラムもヘッドが重くなったということになりますね。
当然ながらこの重さのヘッドを無理なく振り回せるよう、
シャフトも最新のモデルが開発されています。次項をご覧ください。
【i25ドライバーの標準シャフト『PWR』はちょっと特殊!】
i25シリーズのために開発された新標準シャフト「PWR」。
このシャフトは、
という一風変わった(?)※3特徴を持っています。
つまりどのスペックを選択しても、
というわけですね。
もちろんスペックを変えれば総重量も変わるので、
振った時に重く感じる・軽く感じるといった違いはあります。
キックポイントも異なるので、切り返した際のシャフトの反応も変わってくるでしょう。
ただ、ヘッドの利き具合は全て同じになっているので、
これはなかなかわかりやすいと言いますか、
フィッティングしやすそうなシャフトだなぁという印象を受けました。
また、日本では標準シャフトとして「ATTAS 5GoGo」が選べますが、
アメリカでは「PWR 55」「PWR 65」「PWR 75」の3種類のみとなっています。
これもこのシャフトの汎用性に自信がある証拠と言えるかもしれません。
ちなみに「PWR」という名前の由来は、
の頭文字を組み合わせたものとのこと。
「TFC」といい「AWT」といい「CFS」といい※4、
ピンという会社はシャフト名を3文字にするのが好きみたいですね(笑)。
またスペックによってミスを抑えてくれる傾向が異なり、
といった特色を備えています。
通常軽量なシャフトは先調子になっていてスライスを抑える傾向が強いのですが、
あえて書いてきたということはよりそういった傾向の強いシャフトなのかもしれません。
最後に、PWRシャフト選択の際にはこちらの表を参考にどうぞ。
重量帯が異なっても適正ヘッドスピードが同じ、というスペックが幾つかあります。
自分の球筋と相談して選んでみてくださいね。
(上記の表だと「平均」で40m/sくらい、「とても速い」で48m/s〜くらいでしょうか)
【空気抵抗の小さい小型軽量化ホーゼル!】
ホーゼルも前作に比べ大幅に小型化されています。
「エアロダイナミックホーゼル」と名付けられていますが、
その名の通り、非常に空気抵抗の小さいデザインです。
百聞は一見に如かず。まずはご覧ください。
上が前作(i20ドライバー)、下がi25ドライバーです。
これだけホーゼルが小さくなると、
空気抵抗が小さいだけではなく重量も相当浮きますよね。
もちろんその余剰重量はソールなどに配分して重心位置を調整。
慣性モーメントの増大や低・深重心化に大きな役割を果たしています。
【前作からの引継ぎ機能はこちら!】
前作からの引き継ぎ機能もおさらいしていきましょう。
こちらはソールとトゥに埋め込まれたタングステンウェイト。
i20ドライバーから搭載された機構ですね。
見た目は前作とほぼ一緒ですが、ホーゼルが小型軽量化したため、
タングステンウェイトの重量や形状などが変更されました。
その結果…
重心高さや重心深度がご覧のように変わっています。
(i20に比べて重心が低く、深くなっています)
前のページで、
「i25ドライバーはi20ドライバーに比べて打ち出し角が0.5度高い」
「i25ドライバーはG25ドライバーに比べて打ち出し角が0.75度低い」
と書きましたが、これは重心深度の違いによるところが大きいようですね。※5
「芯」の部分を厚くし、その周辺を薄くする「周辺極薄フェース設計」も健在。
G20の頃は「バリアブルフェース設計」と呼んでいましたね。
芯を外してもボールの初速が一定になるようデザインされているため、
ミスヒット時の飛距離ロスをカバーしてくれます。
機能面での紹介は大体このくらいでしょうか。
ちなみに前作同様、空気力学を駆使したヘッドデザインも採用されています。
ボディに811チタンを使い、フェースに6-4チタンを使うといった工夫も健在。
前作の良いところは活かしつつ、より良くするための工夫は惜しまない。
i25ドライバーはまさにピンらしい、前作の正当進化の結晶と言えるでしょう。
次はi25フェアウェイウッドにクローズアップ!こちらもいいクラブですよ〜!