2023年11月28日 4年ぶりの東京フィッティングイベントの模様をブログに掲載しました!お見逃し無く!
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Extra Report 14_12
【アンサー「のみ」でラインナップされた新モデルが登場!】
アンサーウェッジの紹介からだいぶ間が開いてしまいましたが、
「iPING」用のクレードル※1が販売スタートしたところでついに特集再開です!
今回ピンの2012年モデルとして発表された「アンサーパター」ですが、
ヘッド形状は全て「アンサー」で、ネックや微妙な形だけが異なる特殊なシリーズです。
「アンサーパター」の名が示す通り、マレットタイプもL字タイプも存在しません。
Aさんによるとこのシリーズは、
「トゥ&ヒール型パターのパイオニアとしての復権」
「レッドウッドパターの(厳密な意味では異なるものの)後継」
「パターをストロークごとに分類して展開するための布石」
など、様々な意図を持って送り出されたモデルとのこと。
【モデルごとの特徴を一挙紹介!】
ちなみに今回発表された「アンサーパター」は全7種類。
そのうち、「アンサー、アンサー1、アンサー3、アンサー5」
に関しては、ヘッド形状をオリジナルのブロンズアンサーと同一にしています。
(異なるのはホーゼルの形状のみ、ということですね)
そして「アンサー2、アンサー4、アンサー6」に関しては、
トップブレードを薄くし、フェース長さも若干長めに設計しているとのことでした。
文章で説明するより写真で見た方が早いと思いますので、
アップの写真を中心に説明していきますね。
当店で勝手に「無印アンサー」と呼んでいるのがこちら(↑の写真)。
唯一ソールにスリットが入っており、「アンサー1」などに比べると打感が若干変わります。
(とはいえ、僅かな違いではありますが)
オリジナルのブロンズアンサーと形状が同一ですから、
正面から見るとやや「ポテッ」としたイメージですね。構えた時の形状も、
トップブレードが厚くシャープさより安心感を優先したデザインになっているようです。
こちら(↑)は「アンサー1」。
ヘッドは「アンサーパター アンサー」と全く同一ですが、
ソールにスリット(溝)が無いため打感と打音が異なります。
また、フランジ部分に狙いをつけるためのサイトラインが刻み込まれています。
「アンサー」と「アンサー1」の違いはこの2点だけで、その他は全く同一です。
選択の基準になるのは「打感・打音」と「サイトラインの有無」だけなので、
完全に好みで選んで頂くような形になりますね。
お次は「アンサー2(↑)」。非常に人気の高いモデルです。
正直なところ初代アンサーよりもアンサー2の方が売れ行きは良いのですが、
これはアンサー2の形状が直線的で、狙いをつけやすい点にあると思いますね。
またアンサー2、アンサー4、アンサー6の3モデルは、
その他のモデルに比べてフェースが長めにデザインされています。
つまりその分構えたときの印象も縦長になるわけで、
余計に形状のシャープさが引き立つ設計になっています。
ちなみにこのハイライト、「アンサーパター」で初めて導入された技術ではありません。
実は初代の「ステンレススチールパター アンサー2」で既に採用されていました。
今回の「アンサーパター」には「古くて新しい」技術が沢山採用されていて、
コアなピンファンの方からビギナーの方まで楽しんで頂ける工夫が一杯なんですね。
また、このハイライトはアンサー4、アンサー6でも採用されています。
スラントネックが印象的な「アンサー3(↑)」。
これは今までありそうでなかったタイプのアンサーですね。
アンサー1やアンサー2のクランクネックと違い、オフセットは小さめ。
その分ハンドファーストに構えやすくなっています。
どちらかというと感覚的なパッティングをする方に向いているデザインです。
もちろんこのモデルもヘッドデザインは「アンサー」「アンサー1」と同じ。
違うのはネックの形状のみなので、好みでお選び頂ければ幸いです。
(ストロークタイプによる分類に関しては後ほど…)
「アンサー4(↑)」はボールがクリアに見える短めのフレアネックを採用。
シャフトを支点にして持つとトゥがやや下を向くようなバランスで、
トゥが重い分引っ掛けにくくなっています。
ヘッド形状やフェースの長さは「アンサー2」と同一。
ネックが小さいため、アンサー2よりも更にすっきりした感じに見えますね。
一つ上の「アンサー3」と写真を見比べてみてください。
ヘッド形状の微妙な違いがわかりやすいのではないでしょうか。
7種類ある「アンサーパター」の中で唯一のフェースバランスパター、
それがこの「アンサー5(↑)」です。
ロングネックで他のモデルよりヘッドが重く、振り子ストロークに適しています。
ヘッドの形状は無印アンサー、アンサー1、アンサー3などと同一。
イレギュラーな形状から最新のモデルのように感じてしまいますが、
ピンでは1991年に「5シリーズ※2」というフェースバランスパターのシリーズを発表しており、
今回の「アンサー5」もその流れを受け継いでいる形になります。
ある意味では20年越しの「5シリーズ」新作、とも言えますね。
最後は「アンサー6(↑)」です。
ご覧の通り、ヘッドに対してネックが斜めに入っているタイプのパターになります。
いわゆるL字タイプのパターと同じ(シャフト支点で持つとトゥが完全に下を向く)ですね。
ジングなどと同様非常に引っ掛けにくいモデルで、
フェースローテーションが大きいストロークの方に適しています。
「アンサー」の名を関するパターで、末尾に「6」という数字が付くのはこれが初めてです。
ステンレススチールパターに「パル6」というモデルがありますが、
こちらも「アンサー6」と同様、トゥが重いL字パターのようなバランスで設計されています。
正直、このモデルの登場にはちょっと驚きました。
フェースバランスタイプのアンサーはこれまで結構な数が登場していますが、
逆にL字タイプのアンサーというのは非常に数が少ないんですよね。
(あえて挙げるとしてもステンレスのアンサー4くらいしか思いつきません)
このモデルは最初にAさんが説明していた
「パターをストロークごとに分類して展開するための布石」
として非常にわかりやすい存在だな〜と感じました。
というわけで次は「iPING」登場!ストロークごとにパターを分類する意味とは…