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Extra Report 14_13.【自分に適したパターを、どんな基準で判断するのか?】
さて、今回7種類発表されたアンサーパターですが、
ですよね(^_^;)。
選び疲れた結果、
「なんとなく合いそうだから」や「見た目が好きだから」といった、
あいまいな基準で選んでしまう方も多いのではないでしょうか。
(もしくは、試打してたまたま調子良く入ったから、など)
もちろんそのパターが自分の「感性」に合うかどうかは非常に重要※1ですが、
それが今回の東京試打会で初めて発表された…
なのです。※2
【「iPING」って一体どんなもの?】
「iPING」を利用するために必要なアイテムは以下の通りです。
ちなみに「iPING」導入済みのiPhone(またはiPod Touch)があっても、
クレードルが無ければパターに装着できないのでご注意を。
「iPING」そのものはこちらからダウンロードできます。
iPhone 4やiPod Touch(第4世代以降)をお持ちの方はぜひダウンロードしてみてください。
また当店では「iPhoneもiPodも持ってないよ!」という方のために、
15種類前後のパター
+
iPod Touch(iPING導入済み)
+
クレードル(固定ケース)
を貸し出すサービスを提供予定です。
更に「iPING」の使用方法などをまとめたマニュアルも付属すれば、
初心者の方でも気軽に使えるんじゃないかな〜と。
おっと、話がずれました。
それでは試しに「iPING」を使ったフィッティングをしてみましょう。
【「iPING」を使ったフィッティングとは?】
「iPING」を起動するとまず最初にこのような画面が表示されます。
「iPING」を付けてパットすると最初は重たい感じがしますが、
実際のストローク軌道に大きな影響はありませんのでご安心を。
ちなみにこの時、パターとボールがインパクトする度に「ピーン♪」と音がします(笑)。
この画面が表示されたら「iPING」を使った基本的なフィッティングは完了です。
下の「推奨パター」ボタンをタップして、フィッティングの結果を確認してみましょう。
左上にストロークタイプを表すラベルが表示されているのがわかるでしょうか。
これはつまり「アンサーパター アンサー5」が、貴方のストレートなストロークに
適したパターである、ということを示しています。
また画面下には
「プレッシャー時におけるミスの傾向」や「アラインメント選択」という項目があり、
より適正にパターのモデルを絞り込んでいくことが可能です。
更に「上級編」を選ぶと身長や腕の長さ、アドレス姿勢などを入力できるようになり、
適正な長さやロフト、ライ角など非常に詳細なスペックを調べることもできます。
このように、「ストロークタイプを元に」適正なパターを提示してくれる、
これが「iPING」を使ったフィッティングの全容です。
【3種類のストロークタイプとは】
さて、上の例ではストロークタイプが「ストレート」と表示されましたが、
「iPING」ではどんな基準でストロークをタイプ分けしているのでしょう?
そしてなぜ今回は「ストレート」というストロークタイプが選ばれたのでしょうか。
この疑問を解決するため、図と文章で簡単に説明していこうと思います。
まずはストロークタイプ「ストレート」からどうぞ。
ストロークタイプ「ストレート」の定義は以上の通りです。
つまり、先ほどストロークタイプに「ストレート」が選ばれたのは、
テークバック中に殆どフェースが開かなかったから、ということになります。
ピンではこういったストロークにはフェースバランス※3のパターを勧めています。
ストローク中にフェース面をスクエアに維持しようとする力が強いためです。
そして他の2種類のストロークですが…
こちらは「ストロングアーク」。
ストローク中にフェースが7.5度以上開くタイプです。
ストロークの軌道が円に近い形だと、このストロークタイプが表示されます。
ピンではこういったストロークの方に「トゥダウン※4」のパターを勧めています。
トゥ側が重いのでバックストローク中に自然とフェースが開き、
スムーズなフェースの回転(フェースローテーション)を促してくれるからです。
そして上記2種類の中間のストロークが「セミアーク」。
フィッティングしていると最も当てはまる方の多いタイプで、
緩やかな弧を描くストロークです。
このストロークの方に最適なパターは「ヒール・トゥ・バランス」タイプ※5。
トゥダウンタイプのパターほどトゥが重く設計されていないため、
バックストローク中は適度にフェースが開き、フォロースルー中は適度に
フェースが閉じるという、自然な弧を描いたストロークを手助けしてくれます。
つまり「iPING」では、
「ストローク開始からインパクトまでのフェースの開閉(回転)の度合い」
を基準として、最も適正と思われるパターのタイプを提示しているのです。
【その他にも機能は満載!】
「iPING」にはその他にも様々な機能があります。
まずは「測定モード」。
この「測定モード」は非常に優秀で、測定した結果を全て保存しておくことができます。
つまり…
実際に管理人は
「JAS クレイジーワン」「スコッツデールパター ウルヴァリンH」を何度も打ち比べて結果を保存し、
最終的に平均スコアが高かった「スコッツデールパター ウルヴァリンH」をエースにしています。
「測定モード」は「手持ちのパターでどれが一番自分に適しているのか」
を判断するために最適な機能といえるでしょう。
そして次は…
「練習モード」。
試してみると毎回テンポが微妙に違っていて(つまり再現性が無い)凹んだり、
自分では思ってもみなかった結果が出るのでかなりいい練習になりますよ。
そして最後が…
「比較モード」。
上の画面では「ニューポート2」が黄色、「アンサーX」が緑色、
そして「ホワイトホット」が赤色で表示されていますが、
この色分けは「再現性の高さ」を表しています。
「赤」は「再現性が低」く「緑」は「再現性が高い」ということですね。
再現性が高ければ高いほど「パットが安定している」と言えるわけです。
上の写真は「テンポ」の比較画面なので、
アンサーXでパッティングした時は毎回同じテンポで打てている、ということになります※6。
この比較モードではストローク軌道やインパクトフェース角なども比較できます。
先の「測定モード」と合わせて使って頂ければ完璧ですね。
「iPING」にはその他にもピン契約プロのストロークタイプを見られるモードや、
ソフトの詳細な使い方を示した「ヘルプ」などが用意されています。
【最後に】
「iPING」は非常に高性能なソフトです。
自分に合ったパターを探す役に立つのはもちろん、
パッティング練習ソフトとしても優秀な機能を備えています。
このソフトで色々試してみて特に強く感じたのは、
「やはりピンはエンジニアの作った会社である」
ということでしょうか。
パターを選ぶという作業は、
通常とても「感覚的なもの」を頼りにしていると思うんですよね。
普通の人は「自分のストローク軌道は○○だから…」
などと考えながらパターを選んだりしないと思います。
でもピンはそう考えないわけです。
その人のストロークのクセや傾向を分析して、
最もフィットしたパターを探す手助けをする。
そのための専用ソフトまで作ってしまうというのは、
ピンという会社の奥底に流れている「エンジニア魂」がそうさせてしまうのかなと。
今回の試打会ではじっくり「iPING」の操作を試すことができなかったため、
北海道に戻って実機を動かしながらの記事作りになってしまいました。
(このページだけ試打会の雰囲気が感じられないのはそのせいです)
無理やり内容の薄いページを作るよりも、
何とかこのソフトの良さを伝えられれば…と思いこのようなページ構成になりましたが、
皆様に「iPING」の魅力やメリットがきちんと伝わっていれば幸いです。
最後はスコッツデールパターの新作と「シドニー」パターをご紹介!(ただいま製作中です)