Travel to Arizona 13.

『ゴルフショップオカムラのピンUSA本社取材旅行記 その13』

【ストロークテンポでフィッティングできる『ケーデンス TRパター』】
グライドウェッジの次は『ケーデンス TRパター』のプレゼンです。
まず見せてくれたのがユーザーテストの結果画面。

新しいパターを開発するにあたり、
「ゴルファーがパターを選ぶ際、何を重視しているか?」
というテストを行ったそうなのですが…

その結果はご覧の通りとなりました。
1〜3位までの順位を簡単に日本語訳しますと、

1位:正確性
2位:距離感が合う
3位:重さとスイングバランス

となります。1位の「正確性」や2位の「距離感が合う」という点に関しては、
既に現行のピンパターで技術的に対応可能な内容と言えますね。

ただ、3位の「重さとスイングバランス」に関しては、
現行のパターでは対応しきれない
とピンでは考えたそうです。
というのも…

といったお客様に対して提案できるパターが存在しなかったからです。

そこでピンが考えだしたのが
「全く同じパターでヘッド重量のみ選択可能にする」というアイデア。

ちょっと前まで存在したiWiパターと考え方はそっくりですが、
iPINGを使うことでより正確なフィッティング結果が得られる」
ところがiWiパターとは大きく異なります。

そのことを示唆するのがこちらの文章。
実はピン、このパターを開発するにあたり、

ストロークのテンポとヘッド重量が、
パッティングの成否にどのような影響を及ぼすのか


といったリサーチを行っています※1
その結果、テンポの速いストロークの方は軽いヘッドで良い結果が得られ、
逆にテンポのゆっくりなストロークの方は重いヘッドで好結果が得られた
のです。

このリサーチの結果、テンポを重視したこのパターには…

「Cadence(ケーデンス)」という名前が付けられることとなりました。
この言葉には「リズム」「抑揚」「拍子」といった意味があり、
このパターには最適な名前だということになったわけですね。

ちなみにこちらはテンポ別に適したヘッドをまとめた図です。
「iPING」でテンポが1.8より速い人は「Standard」タイプのヘッドが適している、
ということになります
ね(ショートパットを安定させたい方のみ「Heavy」になります)。

この記事を書いている時点ではまだアップデートされていないようですが、
ゆくゆくは「iPING」によるフィッティングを行うだけで
最適なヘッドを選択してくれるようになるそうです。




【大幅に軽量化された『ラプソディシリーズ』】
さて、続いては2015年女性用モデルの『ラプソディシリーズ』です。
前作とどのような部分が変わったかは個々の商品ページをご覧頂くとして…

今作でピンが最も重要視したのは「軽さ」とのことでした。
前作セリーヌシリーズと比較してもかなり軽くなっています。

シャフトやヘッドだけでなくグリップも非常に軽くなっており、
日本市場を意識したのかな?と思わせる設計になっていました。
(セリーヌでも「重い」と感じる方は多かったようです)

また、ヘッドのカラーリングが大きく変わったのも興味深かったですね。
クラウン部分はご覧の通り…

パールホワイトフィニッシュの爽やかな印象に仕上がっています。
もちろんタービュレーターのお陰でヘッドスピードもアップ。
価格がちょっと上がってしまったのが残念ですが、
ビジュアルとパフォーマンスは大幅にパワーアップしたと思います。

長くなりましたが、2015年発表の新商品プレゼンはこれにて終了!
見せてもらったデータは他にもあったのですが、
それらは全て商品詳細ページに反映させていますのでぜひご覧下さい。
前作との数値的な違いなど、かなり参考になる部分があるかと思います。




【プレゼンの後はついにピンの本社ビルへ…!】
プレゼン終了後は小休止を経て、ピンの本社ビルへと向かいます。
テストセンターや開発ラボ、ゴールドパタールームなど、
ピンの心臓といえる部分が本社ビルに集まっているらしく、期待が高まります。

ちなみにこの日は乾燥地帯のアリゾナに珍しく雨が降りました。
日中は半袖でもいける、とのことだったんですが、みんな着込んでますね(笑)。

本社ビルのある場所は結構遠く、
先ほどまで我々がいた「BLDG 101」からはかなり歩きます。
敷地面積が広いからでしょうか、自転車を使っている従業員の方もいました。

途中で見つけたこれ(↑)はG30デザインに仕上げられたベンツの大型バンです。
う〜ん、これで日本中を回ってフィッティング旅行できたら楽しいでしょうね。
年間に一定数のフィッティングをこなしているアカウント(お店)に対しては、
ピンから何らかのボーナスをプレゼントします!とかないものでしょうか(^_^;)。

もうそろそろかな?と思わせておいて、まだまだ歩きます。
アメリカの土地の広さはもちろん知っていますが、
実際に体感してみると「何でこんな無駄に広いんだ」という気になりますね(笑)。

こちらは本社ビルの近くで見つけたピンのツアートレーラー。
写真だと大きさが伝わりにくいですが、めちゃくちゃでっかいです。

牽引車に引っ張られる「ラボ(工房)」部分はご覧の通り!!
このトレーラーがマスターズや全米オープン、全米プロゴルフ選手権など、
アメリカ中で行われるPGAツアーに随行するわけです。

ラボの中は大量のシャフトやグリップ、工具類や機械類で満載だとか。
不測の事態に即対応できるよう、完璧なサポート体制が整えられているそうです。

トレーラーを後にして、ゆうに300ヤード以上ありそうなレンジの前を通ります。
明日はここで新商品の試打をさせてもらえるとのこと。う〜ん、ワクワクします。

そばにあったテストグリーンで大きな「Mr.PING」を発見!
管理人は今までずっと「アンサー」を持っていると思っていたんですが、
これはどう見ても「アンサー」の形ではないですね。
明日のラウンドテーブル(役員さんとのQ&Aコーナー)で質問してみましょう。

Mr.PINGを背にして少し歩くと、ようやく本社ビルエントランスに到着!
果たしてこの先でどんなものが見られるのでしょうか…楽しみです。




【おまけ 〜BLDG 101から本社ビルまでの道のり〜】
ちなみに「BLDG 101」から本社ビル※2への道のりはこんな感じでした。

移動距離にして大体600メートルくらいでしょうか…。
いやはや、こうしてみるとやはりとんでもないスケールの大きさですね(^_^;)。

Googleマップへのリンクも用意しましたので、ぜひご覧下さい。
ちなみにリンク先のマップ上に見える「N21st Ave」が「カーステン ウェイ」です。
道の両脇の土地をピンが全て買い占めてしまったため、
通りの名前にカーステンさんの名前がついてしまったという逸話があります。




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