Extra Report 16_03.

『新アンサーシリーズ、試打してみました!その3』

【最後はユーティリティの性能を比較】
アイアン、ドライバー、フェアウェイウッドと打ち比べてきましたので、
最後はユーティリティの性能を比較してみましょう。
まずは試打しての感想ですが…
アンサーハイブリッドとi20ハイブリッドの比較。
このような結果になりました。
ドライバー、フェアウェイウッドと同様、ラウンドしての感想も含まれています。

個人的に「最も易しくて使いやすい」と感じているのはG20なんですが、
「あの特徴的な見た目がちょっと…でも少しは易しい方がいいなぁ」
という方はアンサーを選ばれるのかなと。
実際フィッティングしていても「G20は見た目がムリ!」という方は結構多いので、
i20ほど難しさの無いアンサーは割と対象範囲が広いのかもしれませんね。




【構えた際の見た目も比較】
次は構えた際の見た目の比較です。
G20は明らかに形状が違うので省略し、良く似たi20と比較してみました。
左がアンサーハイブリッド、右がi20ハイブリッド。やはりi20の方が若干細身ですね。アンサーはスコアラインのカラーリングが1段飛ばしになっているので狙いが付けやすいです。
ピン社によると、上から見たヘッドの輪郭はi20の約5%増しとのことですが、
実際に構えてみると結構大きさが違うように見えます。

またフェースの面積も5%ほど増えており、実際に大きく見えますが、
これは1段飛ばしでカラーリングされたスコアラインの効果も大きいかなと。
目標に対してスクウェアに構えやすくなっている気がします。

後は…写真の撮り方もあるかもしれませんが、i20よりネックが短く見えますね。
これはその分重心が低くなっているということになりますから、
球が上がりやすく感じたのはこの影響も大きいかもしれません。




【ピンUSAのQ&Aコーナーではこんな質問が…】
ちなみに新アンサー発表時にはピンUSAでもQ&Aコーナーを設けておりまして…
それがこちら。前作や現行モデルとの数値的な差など、日本ではわかりにくい情報も満載。今回の特集ページにはこちらの本社回答も参考にさせて頂いています。
せっかくなので日本のカタログには載っていない情報を公開していこうかなと。
アメリカと日本ではやはり情報のスピードに差があるので、
こういった特設ページがあると本当に助かりますね。

というわけで、誰もが気になるであろう
「アンサーハイブリッドはなぜアジャスタブルじゃないの?」
という疑問に対する回答を(辞書片手に)翻訳してみましたのでどうぞ。

ハイブリッドがなぜアジャスタブルじゃないのか、の説明。

かなり意訳が入ってますが、おおよそこんな感じで大丈夫かなと。




【ロフト調節機能の存在する意義は何か】
つまり、ロフト調節機能というのは、
あくまでドライバーやフェアウェイウッドのフィッティングのためのものである
と。
これらのクラブは「飛距離」が最も重要視されますから、飛距離を伸ばすために
「その人にとって最適なロフトとシャフトの組み合わせ」
を見つける必要があります。

従来は「1〜1.5度刻みのロフト※1」という区切りでフィッティングしていましたが、
アンサードライバーが出た今、「0.5度刻みのロフト」というかなり細かい区切りで
最も飛距離の出るスペックを探すことができるようになったわけです。
ロフト調節機能の存在意義。それはまさにこの一点に集約されていると言っても
過言ではないでしょう。


逆に、アイアンの置換・代替クラブであるハイブリッドは話が別。
飛距離を出すためのクラブではないので「ロフトの調節機能」は不要。
むしろ左右の正確性を高めるため「ライ角調整」の方が大切になってくるわけです。

ちなみにアンサーハイブリッドがライ角調整可能というのは日本版カタログには
掲載されていませんが、きちんと0.5度刻みで対応可能です※2
現在かなりアップライトorフラットなライ角のアイアンをお使いの方は、
ぜひ当店までお気軽にご相談ください。




【新アンサーシリーズ、お勧めです!】
というわけで今回の新アンサーシリーズの特集はここまで!
発表のタイミングや特徴に乏しいこともあって若干地味な印象かもしれませんが、
ドライバーからアイアンまで非常に平均点の高いモデルです。
一度買ってしまえばそうそう買い換える必要の無い、
そんな満足感を得られるモデルではないかと思います。

ただし、フィッティングの重要性もそれに伴って高くなっていますので、
お買い上げの際はぜひフィッティングを受けて頂きたいですね。
特にドライバー、フェアウェイウッドはフィッティング必須です。
0.5度刻みのロフトでしっかりとフィッティングして、
最も飛ぶスペックを調べる。これをじっくりやってもらいたいところですね。

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