Extra Report 11_03.

『G15シリーズ&i15シリーズ、INパターシリーズの試打会に行ってきました!その3』

【よりハイレベルなフィッティングを目指して】
大変長らくお待たせいたしました(^_^;)。
それでは今回発表された新シリーズを紹介していきましょう!

ちなみに今回のモデルは性能アップももちろんなんですが、
よりフィッティングを重視したい、という姿勢が前提にある
とのことで※1
「ラプチャーV2」「G15」「i15」がしっかりと別ラインとして独立していることを
お客様に一目で認識してもらうのも開発意図のひとつだったようです。
一番それが顕著だったのがハイブリッドでしたので、
下に比較画像を設けてみました。ご覧ください。
上段が今回発表されたG15ハイブリッドとi15ハイブリッド。下段の既存ラインに比べ、アドレス時の見た目が大きく異なるように設計されている。
いかがでしょう?似た印象の強い下段のラプチャー、ラプチャーV2、G10に比べ、
上段のG15ハイブリッドとi15ハイブリッドはもはや完全に別モノです※2
また、ラプチャーV2ハイブリッドと比較しても共通する要素がほとんどありません。
これはもう、明らかに
フィッティングする方の技術や好みに応じて、より最適なクラブを提案できるようにする。これが今回の新製品の大きな目的のひとつ
と考えて開発・設計しているんだなと思いました。
(…なんて書いてますが、安齋さんに言われて初めて「なるほど」と納得しました^^;)

ここまでデザインが違うと当然クラブの特性も全く異なってきますし、
そうなると、フィッティングせずにビッタリ最適なクラブを選ぶのはかなり困難
です。
最初に見た時は「これはいくらなんでも別物過ぎないか?」と思いましたが、
フィッティングして選ぶことを前提として考えれば、「確かにこれはアリだな」と。

ドライバーやフェアウェイウッドも、ハイブリッドほどではありませんが、
かなり独特な個性を持ったものに仕上がっています。
(アイアンは既に差別化されていると判断されたのか、従来通りの路線でした。)

というわけで、まずはG15&i15のドライバー紹介からどうぞ。



【G10から正当進化したG15ドライバー】
まずG15ドライバーのフェースなんですが、
i15ドライバーに比べシャロー(高さが無い)気味になっています。
フェース上面のラインがシャープなG15ドライバーに比べ、i15ドライバーのフェース上面のラインはかなり丸みを帯びてこんもりしています。
その分G15ドライバーではヘッドを後方に広げ(伸ばし)ているらしく、
これにより慣性モーメントが15%増加しているとのこと。※3
慣性モーメントが大きいほどヘッドは回転しづらくなるので、
「真っ直ぐ引けば真っ直ぐ戻ってくる」「オートマチックさが増した」
と捉えていただいて問題ないかと思います。
G15ドライバーに関しては「より易しさを追求した正当進化」という気がしますね。
さて、次は前モデルであるG10ドライバーとの比較です。
こちらは前モデルであるG10ドライバーとの比較。▽に近い形のG10のフェース面に比べ、G15は□に近い形になっている。
ご覧の通り、意外に大きく変化しているのがわかります。
どちらかというと、G10ドライバーのフェース面はi15ドライバーと形が似てますね。
それに比べG15ドライバーは長方形に近い形で、重心がズシンと下にある感じです。

またフェース面のサイズもG10よりG15の方が7%ほど大きくなっているそうで、
これにより飛距離のバラつきがG10に比べ37%軽減されているそう。
つまりG15ドライバーは、
G10より球が上がりやすく(重心が下がっているので)、飛距離のばらつきが減った(フェース面が大きくなったので)分、平均飛距離が伸びている。
ということになります。※4
先ほど「正当進化」という言葉を使わせてもらったのは、
前モデルの路線(やさしく、扱いやすい)を踏襲しつつ、
より(数値的に)いいものを開発した、という点に
「ピンらしいなぁ」と感銘を受けたからです。

今度はG15ドライバーとG10ドライバーを横から撮った比較写真です。
逆向きの写真で申し訳ありませんが、明らかにG15の方が重心が低くなっているのはおわかりになるかと思います。横から見た形状はラプチャーV2に近くなっていますね。
「これだけ重心下げてたらそりゃ球も上がるよなぁ」
と言いたくなりますよね。この写真が一番違いがわかりやすいかも。

ちなみに管理人がドライバーの説明を受けている間、
社長は(気に入ったのか)ずーっとG15ドライバーを試打していたんですが、
後ろから宮さんが
「僕の『人間nFlight』によれば、社長にぴったりなのはG15ですね」と爆弾発言。
いやいやいや、ピンの社員がnFlightと張り合っちゃ駄目でしょ!
開発者に喧嘩売ってるのかと思われますよ!※5
なんかこの発言は妙に皆さんのツボにはまってしまったらしく、
しばらくの間、宮さんに「人間nFlightってなんですか」と突っ込みの嵐(^_^;)。

ちなみに試打の結果、管理人・社長ともにi15よりはG15の方がお気に入り。
やっぱりピンのクラブは易しくて扱いやすいですね。好感触でした。
下の写真は最後に撮ったG15ドライバーのソールデザインです。
ソールの後方部分が後ろに伸びているのがわかるでしょうか。デザインは曲線の多かったG10に比べ、直線的で落ち着いた雰囲気になりました。


【じゃあi15ドライバーはどうなの?】
ということで、今度はi15ドライバーにフォーカスを当ててみましょう。
まず一目でわかるのはカラーリングの違いです。
黒く、鈍く光る仕上げが特徴的なi15ドライバー。オーソドックスなカラーリングのG15ドライバーに比べ、重厚感のある色合いです。
このつや消しされたような鈍い黒がフェース面まで続いていて、
なんとなく雰囲気だけで「上級者向け」「アスリート志向」という言葉がグルグルと(^_^;)。
写真だと伝わりにくいかもしれませんが、
実物はなんというか『オーラ』が漂っていました。

ちなみにi15ドライバーはG15に比べフェースがディープ(高さがあります)。
フェースに高さがあるぶん、重心もそれに伴ってやや高くなりますね。
G15ドライバーの項でも説明しましたが、確かに厚みのあるフェース面。しかしフェース面の色も黒というのはピンのメタルウッド史上初じゃないでしょうか。
「そうなると球は少し上がりにくくなるんじゃ…?」と思い、安齋さんに質問。
すると、やはりこちらは「アスリート好みの弾道を意識して設計した」とのこと。
なるほど、
低く刺すような弾道で風に負けたくない、という競技志向の方向けなわけですね。
低弾道でスピン量が少ないということは、
初速が速くないと球がすぐにお辞儀してしまうことになります。
かなりヘッドスピードがあり、既存モデルでは球が吹け上がってしまうという方。
そんな方にお勧めしていくモデルとして『i15ドライバー』があるのだと思います。

ちなみにホーゼルもG15より遥かに長くなっており、
ここを見るだけでも重心位置が高い設計になっているのがわかります。
ホーゼルの長さを比較した一枚。G15ドライバーの方が明らかにホーゼルが短く、低重心を意識していることがわかる。
しかし、横から見るとラプチャーV2ドライバーのような低重心設計になっており、
この辺はアスリートモデルでも易しさを追求するピンらしいなと感じます。
ご覧の通り、アスリート志向なi15ドライバーも横から見ると優しさが垣間見えます(笑)。本格派とはいえ、ピンというメーカーの中での話ですからぜひ怖がらずに試してみてください。
どちらにしろ、個性の違いをしっかり持たせることで、
その人に合ったフィッティングがしやすくなるのは間違いないですね。
色といいトラディショナルな形状といい、
「格好いい」という言葉がぴったりのドライバーでした。



【この新グリップはお勧め!『ID8(アイディーエイト)』】
いろいろなクラブの試打を進めていく中で、
「これは掘り出し物だな」と感じたのが新グリップの「ID8(アイディーエイト)」
昔のピンのグリップをご存知の方は、一瞬「ダイラグリップ復活?」と勘違いするかも。非常にしっかりした握り心地で安定感のあるグリップです。これはお勧め。
最初はあまり気にせず「後で聞けばいいか」というような感じで試打していたんですが、
異様にしっくりくるので詳しく聞いてみたところ、縦の8本のラインと、
「I」の形をしたグリップの文様
が今まで以上のグリップ感を実現しているんだとか。
「ID8」の名前の由来ですが、グリップの文様がアルファベットの「I」の形をしており、縦に入った8本のラインがグリップ感を高めるということでこのような名前なんだとか。
正直、NTSグリップが出たときは「703の方がいいなぁ…」と感じていましたが、
この「ID8」は間違いなくピンの新スタンダードになると思います。
セールスの安斎さんいわく、
「自分は普段からグローブ無しなんですが、それでもすごいグリップ感を感じますね」
と熱く話していました。703グリップが好みの方はぜひ手にとってみてください。
おそらくこのID8もお気に入りグリップになることと思います。



続いてフェアウェイウッド、ハイブリッドと続きます♪

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