Staff Report 01.

『ピンのウェッジ、打ち比べてみました。』

さて、ゴルフショップオカムラのスタッフが実際にピンのクラブを試し打ちして行う、
『スタッフレポート』の第一弾。それはずばり『ウェッジ』です。
といいますのも、ピンの現行ウェッジは3種類あるんですが、

「どれを選んだらいいですか?」

という質問が結構多いんですね。
それで少しでも購入を考えている方の参考になればと思い、
簡単な試打インプレッションを紹介していこうと考えました。
ただ、こういった記事にはどうしても主観が入ってしまいますので、
あくまでひとつの参考として捉えていただければ幸いです。

ウェッジその1.【 M/Bウェッジ(ピンウェッジM/B) 】

まず一つ目はM/Bウェッジです。
単品で発売されたウェッジの中では最も古株で、
特徴的なのは末広がりになっているソールの形状ですね。
(詳しくはM/Bウェッジの詳細ページでご覧下さい。ソールのアップも載っています)
このソール形状のおかげでフェースの開閉がしやすく、
球種を打ち分けてグリーン周りを攻める方にはお勧めのモデルです。

[ 使用したM/Bウェッジのスペック ]
カラーコード:レッド
ロフト:58度
グリップ:i3(アクア)
シャフト:CS Lite S
バランス:D5

ウェッジその2.【 ツアーウェッジ(ブラシ/ポリッシュ仕上げ) 】

お次はツアーウェッジです。
2006年度賞金女王のロレーナ・オチョアが愛用しているモデルで、
ピンのウェッジの中では最もグースが少ないタイプになります。
仕上げが「ブラシ/ポリッシュ」「ブラックニッケル」「サンドブラスト」と3種類あり、
好みに応じて選ぶことができるのは嬉しいですね。
ちょっとこの写真はシャフトの向きが傾いているので、
時間を見て撮り直そうと思っています^^;

[ 使用したツアーウェッジのスペック ]
カラーコード:レッド
ロフト:58度
グリップ:i3(アクア)
シャフト:CS Lite R
バランス:D5

ウェッジその3.【 アイウェッジ 】

最新モデルのアイウェッジです。
クリス・ディマルコが長年使用し続けていたEYE2ウェッジから、
このアイウェッジに切り替えたことで一躍有名になったモデルです。
真ん中の凹んだソールが特徴的で、抜けの良さと打感に定評がありますね。
また、現行ウェッジの中では最もグースが強いモデルになります。

[ 使用したアイウェッジのスペック ]
カラーコード:レッド
ロフト:56度
グリップ:NTS(アクア)
シャフト:CS Lite S
バランス:D3

ウェッジその4.【 EYE2ウェッジ 】

そして最後は私が普段使っているEYE2ウェッジです。
これは「+」や「・(ドット)」がついていないオリジナルのEYE2ですね。
スペックはピンのフィッティング結果に合わせて自分に最適なものにしています。
ご覧の通り、今の基準から見ると奇異と言われてもおかしくない顔つきですね。
これら4種類のウェッジを打ち比べてインプレッションを書いていこうと思います。

[ 使用したEYE2ウェッジのスペック ]
カラーコード:ブラック
ロフト:57.5度
グリップ:703(ホワイト)
シャフト:ZZ-Lite
バランス:不明

M/Bウェッジの感想(打ち比べ後)
抜けはなかなかいい感じ。悪くないです。
ツアーウェッジと比べるとやはりかなり打ちやすく、
丸みを帯びた出っ歯な顔つきはボールを包みこむような安心感があります。
またアイウェッジと比べてヘッドが大きいことも安心感アップに繋がってますね。
以前ピンの担当さんが「M/Bウェッジは完成度が高い」と言っていましたが、
実際に打ち比べてみると「確かにM/Bは打ちやすいなぁ」と痛切に感じました。
初心者でも気軽に扱えて、かつ上級者向けの機能もしっかり完備している。
なるほど確かに完成度の高いモデルだと思います。万人向けな感じですね。

ツアーウェッジの感想(打ち比べ後)
これはM/Bウェッジに比べると少し難しい印象を受けました。
顔つきがM/Bに比べシャープで、結構プレッシャーを感じます。
(構えた時に「これ、うまく打てるかな?」と)
少し力が入ってしまったのか、何球か打つうちにトップが出てしまいました。
ただ、このストレートな顔つきのおかげで方向性は出しやすい気がしますね。
ツアープロに人気が高いのはここに秘密があるのかもしれません。
ちなみに個人差のある部分だと思いますが、
ソケットの存在はそれほど気になりませんでした。

アイウェッジの感想(打ち比べ後)
このウェッジは打感と抜けがいいですね。
おそらく、現行ウェッジ3つの中では一番柔らかい打感だと思います。
また、多少のミスヒットをフォローしてくれるやさしさもあります。
欠点というか、気になるのはヘッドが上2つに比べて小さく見えることでしょうか。
M/Bウェッジを構えてからアイウェッジを構えてみるとかなり小さく感じます。
このアイウェッジはスイングバランスD3で上2つに比べ軽かったため、
余計にヘッドの小ささを意識してしまったのかもしれません。
初心者の方でもOKだと思いますが、ヘッドが小さいと不安という方は、
M/Bウェッジを選んだ方が無難かもしれません。
また、このモデルはグースが最も強いです。私はあまり気になりませんでしたが、
グースネックは絶対イヤ!という方にはお勧めできないかもしれません。

EYE2ウェッジの感想(打ち比べ後)
打ち比べ中は30ヤードの距離にある的をずっと狙っていたのですが、
最も安定して的に寄っていたのがこのEYE2ウェッジです。
これはウェッジそのものの性能というよりも、
自分に適したスペックだというのが大きいと思います。
さすがに打感は他のウェッジに比べると落ちますが、
ライ角、そしてグリップの太さが合っているので左右にブレません。
成績だけ見ればこのウェッジがダントツのトップでした。
やはりフィッティングの重要性をひしひしと感じますね。

最後に
どうでしょうか。スペックでバラバラなので参考にならないかもしれませんが、
各ウェッジの特徴のようなものは掴んでいただけたのではないかと思います。
そして、クラブ選びよりもまず最初にしなければいけないのは、
やはりフィッティングですね。正直、打ち比べでEYE2ウェッジの成績が一番良かった時は、
どうやって記事を書こうか途方に暮れてしまいました(笑)。
後でウェッジのスペックを全てチェックして「なるほど」と思ったわけですが(^_^;)

では、また新しいレポートでお会いしましょう!

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