Extra Story 10.

1-A の後継モデル PING-N PING。

全部で52種類という膨大なラインナップを誇るステンレススチールパター。
その中でも『 Zero 』と並んでひときわ異彩を放つパターがあります。
その名は『 PING-N PING 』。
このスペルで『 ピン・アンド・ピン 』と読ませるのですから、
名前だけでも相当ひねくれてますよね。
でもこのモデルにはちょっと面白い小噺(こばなし)があります。

実はこのパター、カーステン作の初代パター『 1-A 』のリメイクなんです。
当時発売されていたモデルと足並みを揃えるため、フェースバランスに再設計。
1959年誕生の『 1-A 』が新しく生まれ変わり、扱いやすくなったわけですね。

ちなみにこの時期のピンは、
かえで材を使用した木製パター『 Danser(既に廃盤) 』や、
マンガンブロンズの『 スコッツデール・アンサー 』を発表、
さらにフェースバランスパターの『 BZ 』シリーズが8種類、
同様にロングスラントネックの『 KS 』シリーズが1種類と、
パターだけで10種類以上を発表する、まさに『 新作ラッシュ 』。

最近のピンも新作リリース速度が速いなぁと思っていましたが、
よく考えてみると昔の方が節操無く新作を発表している気もしますね。
それだけ模索→開発→模索の繰り返しスピードが速い(※1)わけで、
この辺りにもピンの人気が衰えない秘密があるのではないでしょうか。

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