Extra Report 21_03.

『G30シリーズ、ついに登場!その3(G30アイアン)』

【より『Gシリーズ』らしいアイアンに原点回帰】

最後にG30アイアンですが、ややシャープだったG25アイアンに比べ、
以前のGシリーズらしいポッテリした感じに回帰しています。
G30アイアンを上から
前作に比べると、
G25アイアンに比べトップレールは厚く、フェースは長く、バウンス角は大きく設計されている。
になっており、
前作よりロフトを立たせつつ、高弾道化も並行して推進、更に4番〜9番まではシャフトを伸ばし、7番で約3ヤード、4番で約6ヤードの飛距離アップを実現しています。
ここで面白いのは、
ロフトを立てたにもかかわらず、弾道はむしろG30の方が高くなっている
という点ですね。

例えばG30アイアンの7番は前作に比べ1.5度もロフトが立っているんですが、
ピンのプレイヤーテスト結果によるとG30の方が0.4ヤードも高弾道なんですよ。
(普通、ロフトを立てればその分弾道は低くなります)

これで飛距離が出るということは、
低重心化、高弾道化をガンガン推し進めつつも、吹け上がらないよう
スピン量はしっかり抑えているということになりますね。
G30アイアンフェースバック
見た目易しく、球も上がって飛距離も出る
そんな『Gシリーズ』共通のイメージがより強化された感じに仕上がっているようです。




【構造面の変化はどうなってるの?】
では、G30アイアンは構造面でどのように前作と変わったのでしょうか。
搭載されている機能を図で見てみましょう。
G30アイアンの構造的な特徴
ふむふむ…機能そのものは前作とほぼ同一ですが、
それが更に一段推し進められたといった感じでしょうか。

このうち「エラストマー・バッジ」を除いた3つの特徴が、
G30アイアンの低重心化・高弾道化に貢献しているようですね。

「アンダーカット・キャビティ」はこの図で説明しにくい改良部分なので、
試打クラブが届いたらわかりやすいアングルで写真を撮ろうと思います。
写真で見比べたら一目瞭然の変更点なのでもう少々お待ちください。

また、資料には特に明記されていませんでしたが、バックフェースを見る限り
「スタビライジング・バー」は引き続き採用されているようです。※1




【増えたバウンス角と減ったソール幅】

その他、前作と異なっているのは「バウンス角」と「ソール幅」です。
G30アイアン側面
まずバウンス角ですが、前作と比較して1度〜4.5度大きくなっています。
(例として挙げますと、7番アイアンで1.5度大きくなっています)
その分ヘッドが地面に刺さりにくくなり「ダフりに強く」なっています。

そして「ソール幅」ですが、
こちらは9番アイアン〜ロブウェッジのみ前作より狭く(薄く)なっています。
(前作と比較して、SW、LWで約7%狭くなっています)

通常ソールは広いほど地面でよく滑ってくれるのでダフりにくくなります。
ただ今作ではバウンス角を大きくしていますから、
ソールの広さが今まで通りだと地面で跳ねてしまうのかもしれませんね。
ショートアイアンのみソールを狭く設計しているのは、
これらのクラブが初心者でも割と振りやすいクラブだからではないかなと。※2




【その他の変更点をまとめて】

その他の変更ですが、6番から下の番手のみオフセットが小さくなりました。
例えば7番アイアンはG25に比べ約7%オフセットが小さくとられています。
G30アイアンオフセット
後はトップレール(トップブレード)の厚さが全番手同じになっています。
これは構えやすさに繋がるとのこと。

受けた印象としては
「カーステンアイアンとG25アイアンの中間」
といった感じでしょうか。
適合範囲の広い、多くの方に愛用して頂けそうなアイアンだと思います。

当サイト詳細ページにも詳しく載っておりますのでぜひご覧下さい。




【最後に】

G30シリーズの最新情報、いかがでしたか?
管理人が個人的に気になったのはやはりドライバーですね。
あの独特のデザイン、実際に構えてみて、振ってみてどう感じるのか楽しみです。

またロフトのバリエーションがより詳細になったので、
一番飛距離の出るロフトを探してみたいとも思いました。
昔のように大量にロフト違いのヘッドを買い揃えなくてよいのは、
フィッターとしても大変助かりますしありがたい限りです。

ちなみにG30シリーズがツアープロに解禁されるのは全英オープンの頃だそうです。
どのプロがどのクラブをバッグに入れるのか、注目してみましょう!




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