Extra Report 14_09.

『G20シリーズ&アンサーウェッジ・パター&シドニーパターの新製品発表会に行ってきました!その9』

【打感向上、飛距離増大!G20アイアンはかなりパワーアップ!】
新生Gシリーズのトリをつとめるのはこちら。G20アイアンです。見た目とは裏腹にかなり細かい改良が施されており、今回要注目クラブの1つ。
さて、Gシリーズ最後のクラブはG20アイアンです。これは、かなり良いです。
打てば即実感できるレベルで飛距離と打感が向上しています。
テクノロジーに目を奪われたG20ドライバーとは別の意味で
要注目のクラブに仕上がっていました。
G20アイアンのフェース背面アップ。目で見てすぐにわかる変更箇所は3つ。
それでは、G15アイアンからの機能的な変更点について説明していきましょう。
まずはフェースバック(上の写真)ですが、ご覧の通りCTP※1
ソールから完全に離れ、独立した形になっています。

(G15ではCTPの先端とトゥ側のソールが接続されていました)

またCTPの下をポケットのようにえぐり取り、ここでも余剰重量を確保。
これらの変更でG20アイアンは14gの重量軽減に成功しており、
浮いた重量をトゥとソールに配分し直して慣性モーメントをアップさせているとのこと。
深・低重心化も一段と進み、「打ち出し角度」と「左右の方向性」、
「飛距離安定性」の3つの要素を高めることに成功
しました※23番アイアンのフェース面。ヘッドの仕上げは新デューラブル・サテン・フィニッシュ。使い込むほど自然な色合いになるとのこと
そして飛距離増に最も貢献したのが前モデルより10%薄くなったフェースの採用です。
反発力が上がって強い弾道を得られるようになったほか、
フェースを薄くしたことが4gの軽量化にもつながり、
上記の重量再配分にも役立っています。
(合計で約18g、ソールやトゥの形状変更に利用されました)

もう一つはミスヒット時の不快な振動を吸収してくれる「バッジ」の存在です。
フェースバックのトゥ側とヒール側に装着されているゴム状の衝撃吸収剤が、
打感の向上にも大きな影響をもたらしています。 黒いギザギザした部分が衝撃吸収材。硬そうに見えますが爪を立てると痕がつくようなゴム状の素材でできています。
実際に試打してみたところ、2階席から打ち下ろしていた影響もあるかと思いますが、
それを差し引いても飛距離は3〜5ヤード前後伸びていたと思います。
G20アイアンの説明を担当したAさんによると
「コースに持っていった方の大半が『これ飛ぶね。7番でロフト何度?』と聞いてきます」
とのことでした。確かに今回のアイアンは飛距離が明確に伸びていると感じます。
(ちなみに7番でロフト32度は前作G15と同じ。他の番手もロフトに変更はありません)
G20アイアンの説明をするAさん。ドライバーとアイアンに関しては飛距離増を名言。大プッシュしていました。
また、カタログには明記されていませんでしたが、ロングアイアンほどグースが強く、
ショートアイアンほどグースが弱くなるレス・オフセットも健在
です。
ロングアイアンのみG20というセッティングももちろん可能ですのでご安心ください。
3番も試打してみましたが、やっぱりGシリーズは易しい!練習場の(硬い)マットが怖くないロングアイアンは頼もしいですね。
ウェッジ類も軒並み構えやすいデザインで、
ピッチングウェッジ(45度)とユーティリティウェッジ(50度)はラインを出しやすい
直線的なイメージ
に仕上がっていました。
逆にロフトの寝ているサンドウェッジ(54度)とロブウェッジ(58度)は
丸みを帯びた易しいイメージになっています。
ご覧の通り、G20のUWは意外と直線的にデザインされています。グースが入って直線的なデザインのウェッジは意外と少ないので狙い目かも。
ヘッドの大きさも相まって、
今は無きアイウェッジの面影を求める方にも人気が出そうだなと感じました。
ピッチングからロブまで全て試打しましたが、どれも打感が最高。
後に試打したアンサーウェッジよりも良い打感だったと思います。
慣性モーメントが大きいのでフェース面もぶれず、これは狙えるウェッジだと実感。

アイアンのシステムウェッジは試打する機会が少ないのが残念ですが、
特にこだわりがなければウェッジまでG20で揃えても問題ないでしょう。
ロングアイアンからウェッジまでハイレベルにまとめられたG20アイアン、
個人的には今回の新製品の中で1、2を争う良いクラブだと思います。



あの「Z-Z 65」に後継シャフトが登場!開発裏話も交えてご紹介します!

このページについて呟く このページをフェイスブックで友達に紹介する