Extra Report 07.

『オークションで偽物が出品されています!』

【ほとんど見分けがつきません…】
先月「偽物にご注意下さい」という内容の記事をご紹介しましたが、
つい先日、お客様から「偽物らしきピンの商品がオークションに出品されています」
というご連絡を受けたため、ピン本社に確認を取ってみたところ

「この商品は偽物ですね」

との連絡を受けました。
その際のオークションの商品紹介ページをそのままスキャンしてありますので、
ご覧下さい(かなり容量が大きいので、ブロードバンド推奨です)。
ちなみに、この出品者のヤフージャパンIDは既に停止されています。


いかがでしょうか。
普通に「これはピンの商品ですよ」と言っても通用しそうですよね。
最初見た時は「これのどこがおかしいんだろう?」と首を捻ってしまいました。
ただ、細かく調べていくとかなり差異があることに気付きます。
本物との相違点を下記に列記していきますのでご覧下さい。



【トップの分割数の違い】
まず一目でわかるのが「トップの分割数の違い」です。
本来この「パイオニアカートバッグ」はトップの分割数が「14」です。
が、このカートバッグはトップが13分割になっています。


また、分割数だけではなく仕切りの配置も異なっています。
(本物は列数が「4」ですが、偽物は列数が「5」)



【規定の位置にタグが無い】
次に目に付いたのは「本来タグがあるはずの場所にタグが無い」ことです。
本来パイオニアカートバッグのアイウェア用ポケットには、
「眼鏡をイメージしたタグ」が内側に付いています。
が、下の写真にはそのタグが付いていません。

この紹介写真にはポケット類のアップ画像がこれしか載っていませんでしたが、
実物を調べればもっと差異があるかもしれませんね。



【ジッパーのデザインが異なる】
そして次は「ジッパーのデザインが違う」ことです。
本物のパイオニアカートバッグには黒いジッパーが使われていますが、
偽物にはなぜか旧モデルに使われていた古いタイプのジッパーが使われています。

これも見た目で分かりやすい特徴だと思います。
なぜ旧モデルのジッパーが使われているのかはわかりませんが、
在庫処分で出たあり合わせの材料を使って作られているのかもしれません。
その他、タオルフックの装着位置なども本物とは異なっていました。



【オークションには充分ご注意下さい】
以前偽物の商品を紹介した時はまだ笑って許せるレベルでしたが、
今回はかなり巧妙で、一見では「こういう仕様違いの商品もあるのかな?」と
勘違いしてしまうほど精巧に作られています。

またこの出品者はオークションの入札期間中に、

「ピンUSAに掲載されているものとこの商品では
 デザインが異なりますが、本物ですか?」


という質問を受けているのですが、
これに対し出品者は

「14分割と13分割があります」
「アメリカのホームページだと14分割ですが、アジアでは13分割です」

などとユーザーの無知に付け込むような回答をしており、
かなり悪質なケースのように感じました※1

インターネットオークションにはなかなか市場に
出回らない商品も出品されるので目を奪われがちですが、
その分このようなリスクも非常に大きいです。

今回の件を見る限り、かなり身近な場所でも偽物が出回り始めて
いるようですので、ご購入の際は充分にお気をつけください。

当店では可能な限り、信用できるピンの正規代理店でお買い上げ
頂くことをお勧めしています。



このページについて呟く このページをフェイスブックで友達に紹介する