Travel to Arizona 28.

『ゴルフショップオカムラのピンUSA本社取材旅行記 その28』

【新興フィッティングスタジオ『COOL CLUBS』!】

『グレイホーク・ゴルフクラブ』での楽しい親睦ゴルフを終え、
次に我々が向かったのは2007年にオープンした新興のゴルフフィッティングスタジオ、

です。

フィル・ミケルソンにクリスティ・カーやマット・クーチャーなど、
PGAツアープロのフィッティングも多数手がけており、実績は十分。
ピンと同じスコッツデールに本店があるため、勉強にと連れていってくれました。

入店してまず驚いたのがそのハイテク仕様。
パターのフィッティング用機器は上下左右にカメラが設置されており、
ストロークの仕方はもちろん、パターがどのような軌道を描くかなど、
これでもかと言わんばかりに精密なフィッティングができるようになっていました。


普段我々は目視でストローク中のヘッドの軌道を確認していますが、
これだけ全方向からカメラチェックできるのは正直羨ましいですね。
パッティングストロークの際は多かれ少なかれヘッドが開閉しますが、
それがどのような要因で起きているかにもよって推奨パターは変わってきますから。

フィッティング用のヘッド&シャフトもご覧の通り。
驚いたことに…

ハイブリッドのヘッドまで交換可能になっていました。
左用のヘッドもしっかり揃っており、これは確かに凄い設備だと今更ながら感嘆。
フィッティング先進国であるアメリカの本気を見た気分でしたね。

こちらはシャフトカットや組み立てを行うラボ。まるで研究室のようです。
ピン本社に負けず劣らず、非常に精密な組み立てが可能だそうで、
数は少ないながら、日本からもクラブ組み立ての依頼が来るとか※1

組み立ての時を待つ厳選されたシャフト達。
さりげなくマット・クーチャーのシャフトがありますね。
シャフトは重量のチェックだけでなく、歪みなども厳密にチェックされるとのこと。
厳しいチェックをパスしたシャフトのみ、組み立てに使われているそうです。

ストックされているドライバー用シャフトの(ごく)一部も見せてくれました。
いやはや、やることのスケールの大きさが違いますね。

皆さんここの見学の時は押し黙っている感じでした。
管理人も「ここまでやるか」という思いを抱かざるを得ませんでしたね。

当然といえば当然ですが、フィッティングは有料です。
しかし、ここまでの設備を備えて完璧なフィッティングをこなしてくれるのであれば、
お金を払ってでも…というお客さんは大勢来ることでしょう。
もちろん競技志向の方がメインになっているようですが、
この徹底ぶりにはかなり強い刺激を受けました。




【バーにレストランにゲームまで!?メガゴルフ練習場『TOP GOLF』】

世界最高峰のフィッティングスタジオを目の当たりにした我々が次に向かったのは…

この巨大ゴルフ練習場のことを知るには、
言葉で説明するより下の動画を見てもらう方が100倍早いと思います。
というわけでまず動画をどうぞ。



いかがでしたか?
「ゴルフ練習場」というよりも、レストランやバー、ライブ会場、ゲームセンターに
ゴルフ練習場がドッキングしたアメリカンなエンターテイメントスポットなんですよ。

外観はこんな感じで超巨大(写真だと伝わりにくいですが、本当に大きかったです)。
夕陽に照らされていてとても綺麗だったのを覚えています。
それでは中に入ってみましょう。

入口を入ってすぐの場所にあるのがコンシェルジュ(よろず相談係)。
いやいや、ゴルフ場にコンシェルジュって!!凄い発想ですね。

実はここ、ホテルのようにパーティやイベントの開催もできるらしいです。
普段ゴルフ練習場に来ないような層も大勢来るようなので、
こういった相談係的なコーナーが必要になってくるようです。

こちら(↑)は入って左奥にあるバー。
スポーツ観戦ができるようテレビも複数設置されています。
ビールにカクテル、ワインにスピリッツ(蒸留酒)はもちろん…

「TOP GOLF」オリジナルのグラスで楽しめるドリンクもあるそう。
キャディバッグ形のグラスとはなかなかお洒落ですね。

来場者の年齢層が多彩なことにも驚きました。
「夕飯前に軽く一杯呑みに来たんだ」というような年配のご夫婦が来ていたり、
ゴルフなんてしそうに見えない若者が大勢遊びに来ていたり…。
これは日本のゴルフ練習場とは全く異なる、新しい業態なんだなと感じましたよ。

打席にはご覧の通り、食事を楽しむためのテーブルと椅子が配置されています(笑)。
これ、凄いですよね。日本では考えられませんよ。

打席にはボウリング場のようなモニターが付いていて、ゲームも楽しめます。
ゴルフ練習場というよりは本当にエンターテイメントスポットですね。

しかし、練習場の打席にビュッフェ用トレーが並ぶ様子は、
日本のゴルフ場では絶対ありえない光景だと思います(笑)。
とはいえ…

ナチョスをつまみながらクラブを振っている様子がとても自然で楽しそうで、
「すっごい楽しそうだな〜」
「日本にもこういう練習場無いのかな〜」
と思ってしまったことは否定できません(^_^;)。

入場前にお客さんに身分提示してもらって、事前にトラブル回避策を打っておけば、
日本の練習場でも新たな層を呼び込めるんじゃないかな〜と思いました。
静かに練習したいという方もいると思うので、当然住み分けは必要だと思いますが。

ここの前に行った「Cool Clubs」にも衝撃を受けましたが、
こちらの「Top Golf」にはまた別の衝撃を受けました。

ちなみに、打席によってはソファ付きのところもありました。
多分ですが、ゴルフをせずに食事してお酒飲んで友達と話して帰るという方も、
結構な比率でいるんじゃないでしょうか。

今回は見学だけで、実際に遊んでいけなかったのは残念でしたが、
本当にいい経験をさせて頂きました。
ゴルフ練習場といえばみんな黙々と球を打つ場所というイメージだったので、
この体験は本当に衝撃でしたね。

実際、ここは本気でゴルフを練習したい人が来る場所というより、
エンターテイメントの一環として楽しみに来ている人の方が多いのでしょう。

とはいえここ「Top Golf」には、ゴルフに全く興味が無かった人を惹きつける
強い吸引力があることも事実だと思います。

だって、出てくる人が誰一人としてクラブ持ってないんですもん(笑)。
みんな完全に「遊びに来ている」という証ですよね。
手ぶらで気軽に行けて、食事とお酒を楽しみつつ、ゲーム感覚でゴルフできる場所。
果たしてこういう場所が日本にあったらどうなるだろうか、と思ってしまいました。

もちろん、こういう場所しか知らない人達がコースでラウンドしたらどうなるか…
という想像もしてしまうので、ちょっと恐ろしくはありますが。

ただ、その辺もきちんとフォローできれば、
日本のゴルフ人口減少にも歯止めがかかってくれるかもしれませんね。




長かったアメリカ滞在も終了!長時間フライトを経て日本へ帰国します!(製作中です)

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