Travel to Arizona 20.

『ゴルフショップオカムラのピンUSA本社取材旅行記 その20』

【緊張を抑えながら、カーステン氏の執務室へ…!】
アメリカで直接ピン本社を見ることができただけで大満足なのに、
まさかカーステン氏の執務室に招待してもらえるとは…
話を聞くと、部屋はカーステン氏が存命だった頃のまま残されているそうです。

それでは早速入ってみましょう…!














動画から切り取っているので画質がいまいちですが…
ちゃんと普通のカメラで撮影した画像もありますので、
個々の写真もきちんと紹介していきますね。

先ほども触れましたが、この社長室はカーステン氏存命の頃のまま、
全く手を付けずにメモリアルとして残されているとのこと。

ですので…


このように古いパターが実に無造作に並んでいます※1

カーステンさんの机の上もパチリ。

ピンで昔販売していたボール類も発見。大変貴重なアイテムです。

左右で色の違うボールがありますが、これを作ることができたのはピンが
プラスティックの成型機械を自社で持っていたためだそうです。

その機械は今も現役で、
ゴルフバッグの底のパーツを成型するのに使われているのだとか。

ちなみにピンのボールに関しては相互リンク先の「the bank of putters」さんもどうぞ。
ボール関係だけでも興味深い記事が沢山あるので、
気が付いたら読みふけっているなんてことになるかもしれませんが…。


さて、壁には沢山の写真がかけられていました。

ゴルフの聖地、セントアンドリュースでプレーするカーステンさんに…

当時のセントアンドリュースのコースマップ。
カーステンさんはノルウェー出身ですが、
ヨーロッパに行く時は一体どんな心境だったんでしょうね。

こちら(上写真右)はアメリカの歌手にして俳優、ビング・クロスビーとの1枚。
名前は知らなくても名曲「ホワイトクリスマス」は皆さんご存知かと思います。

実は彼、大変なゴルフ愛好家で、息子さんはなんと全米アマを制しています。
また、彼が主催していた大会「ビング・クロスビー・プロアマ」は、
現在「AT&Tぺブルビーチナショナルプロアマ」と名を変えて今も開催され続けています。

カーステンさんとはいちアマチュアとして親交があったらしく、
クロスビーの息子さんとカーステンさんが2人で映った写真も飾られていました。

それがこちら。息子さんはナサニエル・クロスビーというそうで、
英語版のウィキペディアによればマスターズへの参加経験もあるようです。
ちなみに彼の名言はなかなか心に刺さるものがあるので、ご紹介しましょう。

「飛距離は捨てても9割残る。方向性を捨てたら何も残らない」


親交の深かったアメリカの名コメディアン、ボブ・ホープとの写真です。
この一枚は結構有名なので、見たことがあるという方もいるかもしれませんね。

カーステンさんはあまり冗談を言いそうに無い実直な方というイメージですが、
大のゴルフ好きだったボブ・ホープ氏とはとても仲が良かったようです。

部屋中に沢山の写真が飾られているので、
見てもどういった経緯で撮影されたのかわからないものもあります(^_^;)

ただ、写真の右上のサインに1995年である旨が書かれていますので、
ちょうどジョン・ソルハイム氏が会社を引き継いだ頃ですね。
カーステンさんの文字が震えたようになっているのは、
この時既にパーキンソン病にかかっていたからかもしれません。

こちらは1980年のタクソンオープンプロアマ参戦時の1枚。
写真の右下にカーステンさんのサインも書かれています。

1991年のスキンズゲームの際に撮影された写真。
一緒に映っているのは左写真の真ん中の人物がジョン・デイリー、
右写真の真ん中の人物がペイン・スチュワートです。
二人ともこの年のメジャーチャンピオンでした。羨ましい!!

なぜか宇宙飛行士の方から送られてきた(であろう)写真も。
これは一体…?

というわけで、文字部分をアップにしてみました。
アポロ16号の乗務員チャールズ・デュークさんから送られた写真のようです。
ピンのクラブを持ってなくてごめんね、と書いているのでしょうか?
月面をバンカーと捉えて(?)「サンドトラップ」と評しているのも面白いですね。

もしこの時月面にボールを置いて「EYE2アイアン」でショットをしていたら…
ピンにとってはとんでもない広告効果をもたらしたかもしれません(笑)。

ちなみにデューク氏が月面着陸したのは1972年とのこと。
となるとアイアンはEYE2ではなくカーステンシリーズの時代ですね。
今宇宙船を月に着陸させるのにどのくらいの費用がかかるのかわかりませんが、
そういった広告を打つ会社が我々の生きている間に出てきたら楽しいでしょうね。

こちらは奥様のルイーズさんとの写真です。
カーステンさんとルイーズさんはとても仲が良く、
一緒に撮った写真が他にも沢山残っていますね。

カーステンさんの左に映っている女性は歌手で女優のダイナ・ショア
アメリカの女子プロゴルフ発展にも貢献しており、ゴルフ殿堂入りも果たしています。

奥様なので当然といえば当然なのですが、
この部屋の被写体で一番多かったのはやっぱりルイーズさん。

どれも見ていて微笑ましい気持ちになる、いい写真ばかりでしたね。



さて、続いては大量のトロフィー・記念品です。



どれもこれも素晴らしいものばかりでしたが、一番目立っていたのがこれ(↓)。

な、なんとあの「ダイナミックゴールド」で有名な
トゥルーテンパー社」から送られた「剣」です。

もちろん模造刀なので刃はありませんが、
これはもう、異様に目立っていました。鍔の部分にはピンマンが(笑)。

そして剣の表面には「KARSTEN SOLHEIM」と刻印されています。
それだけトゥルーテンパーの売上にピンが貢献していたということでしょう。

プレートには1982年と刻まれています。EYE2アイアンが登場した年ですね。
数あるピンのお宝グッズの中でも、これは100%世界に1本しかない、
真のレアアイテムといっても過言ではないと思います。



カーステンさんの机の上にもお宝が一杯。

オーガスタナショナルのマスターズ記念本(?)に…

アイアンやパターのヘッドがゴーロゴロ。
そのうち幾つかは試作品(プロトタイプ)と思われるものもありました。

まだパーツから切り離されていないZing2ドライバーのヘッドも発見。
Zing2ドライバーはピンが初めて発売した金属製のウッドですね。

カーステンさん愛用のペーパーナイフ…も気になりますが、
その横にある紙切れ、これが管理人の目を引きました。

最初期の合板ウッド「カーステン」のロフト表でしょうか、これは。
1番から6番まであったということは知っていましたが、
「1+」という番手表記は初めて見ましたね。実際に発売されたのでしょうか。

そして最後はガラス製の「ピンマン」。
パターのヘッドデザインは簡略化されていて、どのモデルかまでは判別できず(^_^;)

それにしても、ピンファンの管理人にとっては目に映るもの全てが宝物に見えました。



最後に、ピンマニアック検定1級※2の人でもご存知の方がいるかどうか…
という超!貴重なアイテムをご紹介しましょう。


それがこちら「PING GAGE」!!
適正なライ角を合わせるために使われていたツールらしく、
いわば現在のフィッティングツールの祖先にあたるとのこと。
非常に珍しい貴重な品で、管理人も今回初めて実物を見ました。

ご覧の通り、アップライト・スタンダード・フラットの目盛りが付いています。
見学時間も終わりに近かったため実際どのように使うかはわからなかったのですが、
会長のジョンさんは管理人がこれに興味を惹かれたのが嬉しかったのか、
「非常に初期のフィッティングツールだよ」などと説明してくれました。



それにしても皆さん…

写真撮りすぎでしょ、と…(^_^;)
まぁ、自分が一番他人のことは言えませんが…
いや〜、でもやっぱり盛り上がっちゃいますよね。

今回参加した他店の皆さんも、
地元に帰ったらピンファンのお客様に色々お話をされるのだと思います。
間近で体験した魅力をしっかり伝えて、より一層ピンを盛り上げてほしいものです。



そして最後に…

オカムラ社長のこれ以上ないほどご満悦な1枚を(笑)。
拡大写真も他のものより大きくしてみましたので、ぜひご覧ください。
本当にいい記念になりました。わざわざアメリカまで来て良かったなと思いましたね。


カーステンさんの執務室をしっかり見学した後、
次に我々が向かうのはアメリカ本社のフィッティングスタジオ!
こちらもなかなか見所満載でした。お楽しみに!




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